第27番札所 竹林山 地蔵院 神峯寺

ちくりんざん じぞういん こうのみねじ
【寺の歴史】
神峯山中腹の標高450メートルに広がるのが神峯寺です。
幕末のころ(おおよそ1853-1869)、三菱財閥を築いた岩崎弥太郎の母が、息子の出世を祈願し、往復20kmの道のりを21日間日参したことは有名です。
歴史の古さは屈指です。縁起によると、神功皇后(在位201-269)の勅命により建てられた、天照大神などを祀る神社を起源とします。730年、聖武天皇(在位724-749)の勅をうけた行基菩薩が十一面観音像を彫造して本尊とし、神仏合祀を行いました。その後、809年、弘法大師が伽藍を建立し「観音堂」と名付けました。

明治(1868-1912)初期、新政府の神仏分離令により、天照大神などを祀る神峯神社だけが残りました。本尊は二十六番金剛頂寺に預けられ、いっとき廃寺の悲運に遭いました。明治中期に、もと僧坊の跡に堂舎を建立し、本尊を帰還させ、霊場は復活しました。しかし寺格がないため、1912年に茨城県稲敷郡朝日村の地蔵院を移して認可を得るなど、苦難の道を歩んで今日にいたっています。

また、1950年から60年代に、愛知県の水谷繁治さんの妻、しづさんが重い脊髄カリエスを患い、大学病院にも見放されるということがありました。しかしながら、夫婦はこの峰で霊験を得て、しづさんは奇跡的に全治しました。

【石段沿いの景観】
石段の両側には、美しく整備された日本庭園が四季折々の花を咲かせています。梅の季節にはウグイスの風流なさえずりを楽しめます。

【石清水】
鐘楼の裏手に湧く石清水。病気平癒に霊験あらたかという伝えがあり、お遍路さんの喉を潤します。

【年中行事】
・初会式観音護摩法要
日時:1月18日
・大祭観音護摩法要
日時:8月9日


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住所 〒781-6422 高知県安芸郡安田町唐浜2594
電話番号 0887-38-5495
アクセス 南国インターチェンジから、室戸を方面へ国道32号線・国道55号線と走り、安田町唐浜駅標識を左折。道なりに広域農道を走った後左折、約1.5km道なりに走ると正面にあります。
駐車場 普通30台(時間は自由)
駐車場代 有料