第61番札所 栴檀山 教王院 香園寺

せんだんさん きょうおういん こうおんじ
安産・子育ての信仰の子安大師さん
寺の歴史
香園寺は聖徳太子(574-622)の開基という四国霊場屈指の古刹です。一方、境内には本堂と大師堂を兼ねた超近代的な大聖堂を構えています。また、寺が創始した子安講の輪は、海外にまで広がり現在20,000人を超えています。

縁起によると、用明天皇(在位585-87)の病気平癒を祈願して、皇子である聖徳太子が建立したと伝えられます。このときに、太子の前に金の衣を着た白髪の老翁が飛来して、本尊の大日如来像を安置したとも伝えられます。また、天皇からは「教王院」の勅号を賜りました。のち、天平年間(729-49)には行基菩薩(668-749)が訪ねています。

弘法大師が訪れたのは大同年間(806-10)のことです。ある日、門前で身重の婦人が苦しんでいました。弘法大師が栴檀の香を焚いて加持祈祷をしたところ、婦人は無事元気な男子を出産します。これが機縁となりました。弘法大師は唐から持ち帰った小さな金の大日如来像を本尊の胸に納め、再び栴檀の香を焚いて、安産、子育て、身代わり、女人成仏を祈る「四誓願」の護摩修法をしたといいます。そして、当寺を霊場に定めました。山号「栴檀山」はこのエピソードに由来します。

以来、当寺は安産、子育ての信仰により栄えました。七堂伽藍と六坊も整えましたが、「天正の兵火」で焼失。明治(1868-1912)・大正(1912-1926)にようやく寺運は復興します。山岡瑞園大和尚(1903-晋山)により、1914に本堂を再興、1918年には「子安講」を創始。全国の行脚はもとより、東南アジアやアメリカまで足を延ばし、講員の拡大と寺の隆盛に尽力しています。

その他見どころ
 子安中学(現在の県立小松高校の前身で、昭和15年に寺が創設し、学校教育に尽力した)

年中行事
初祈祷会
日時:12月31日〜1月7日
聖徳会
日時:2月22日
花まつり
日時:4月8日
縁日
日時:4月20・21日
宗祖誕生会
日時:6月15日
地蔵盆会
日時:8月23日
施餓鬼会
日時:8月24日
修正会
日時:12月31日
弘法大師月御影供
日時:毎月21日
奥の院不動堂護摩供
日時:毎月28日
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住所 愛媛県西条市小松町南川甲19
電話番号 0898-72-3861
アクセス JR伊予小松駅から徒歩約20分
いよ小松ICから車で約10分

いよ小松インターチェンジから国道11号線を西条市方面へ、香園寺交差点を右折、約370m走り右折後、正面にあります。
トイレ あり
駐車場 あり [第一駐車場(常時)]普通車25台
[第二駐車場(繁忙期)]普通車50台/大型車3台
駐車場代 無料
備考 宿坊:なし